(イラスト:ソリマチアキラ)

ゴルフをしていると、しばしば「気づきの邪念」に惑わされることがある。それは、腕前にかかわらず起こりうる。

たとえば、僕たち一般ゴルファーでも、キャディーさんに「お客さん。右はOBですから」と言われれば、それだけで窮屈になる。この間、ホームコースのカレドニアンGCでプレーしたときも、超高速グリーン(およそ13フィート)と知ってしまうと、それだけでアプローチもいつもどおり打てなくなる自分がいる。アプローチだけでなく、それは第2打やティーショットにまで連鎖する。セッティングがシビアになるほど難しいというのは、その連鎖作用だ。

ゴルフというゲームは、ショットの正確な再現性とゲームマネジメント、そして心の作用をどうやって整えられるかという要素が織り成し、スコアを生み出すものだと思う。いつもなら簡単なパッティングも、それが優勝を決める重要なものだったり、決定的なバーディーになると思えば、心は揺らぐ。

宮里優作が、今年4月のマスターズに初出場したけれど、予選落ちしてしまった。そのとき、宮里は「行けそうで行けない」難しさを語った。