中央の白いものは東アフリカの主食であるウガリ。とうもろこしの粉からつくられる

「この農園で生産されるコーヒー豆のうち、品質のよいものはフェアトレード用に出荷され、それ以外は世界中に展開する有名コーヒーチェーンなどに買い取られます」。コーヒー農園ツアーガイドのサムウェル青年は語る。

2018年4月、タンザニアのキリマンジャロ空港に着いた。フライトの乗り継ぎの関係で半日ほど空き時間ができたので、友人らと4人でコーヒー農園の見学ツアーに参加することにした。

訪れたアランガ農園は標高約1500~1700メートルで広さ約1万平方メートル。02年に設立され、現在28人の生産者で構成されている。

雨季でぬかるむ未舗装の道沿いには、直射日光に弱いコーヒーの木を守るための大木が植えられている。緩やかな坂道を歩きながらサムウェル氏の話は続く。

「タンザニアのコーヒー農園は大きく2種類に分けられます。一つは外国人が経営する、比較的なだらかな場所にある大規模な農園。もう一つがアランガのような零細農園です。後者の多くは山麓にあり機械化は難しい。その分、価格競争力に劣ります」