2000平方キロメートルに及ぶ広大な越後平野の中央部を占め、人口81万人を数える日本海側最大の都市が新潟県新潟市だ。同市を訪れると驚かされるのが、広大な平野を流れる「水」の豊かさ。肥沃な平野と水に恵まれ、米どころ、酒どころとして知られる。

東京から上越新幹線で約2時間。高速道路でも東京と関越自動車道で直結しており、首都圏との工業や商業での結び付きが強い。東京から「近い」はずの新潟だが、東京人にはあまり知られていない別の魅力もある。かつての花街の面影や豊かな食材などである。

新潟の街は信濃川と阿賀野川に挟まれている。街の中心部は、信濃川下流域の「新潟島」にある古町エリア、信濃川の南東にある万代エリア、その東方のJR新潟駅周辺エリアなどに分かれる。

新潟の街を流れる信濃川の周辺に、大きく3つの街の中心部が位置している(Mugimaki / PIXTA)

江戸時代、新潟港は北前船の日本海側最大の寄港地として大いに栄えた。そこで多くの遊郭が軒を連ねていたのが古町エリアだ。昭和初期には京都の祇園、東京の新橋と並ぶ日本の3大花街として全国にその名が知られた。