地元スーパーに出向し武者修行

(撮影:尾形文繁)

横浜銀行 調査役 浜野仁志(34)

銀行業界が大きな変革を迫られる中、従来、画一的だった一人ひとりの銀行員のキャリアも、変わろうとしている。

銀行員の出向といえば、50歳前後の社員が片道切符で行くイメージだ。しかし最近は、若手・中堅社員が武者修行のために出向するケースが出てきている。横浜銀行調査役の浜野仁志さん(34)もその一人。2006年の入行以来、主に法人融資畑を歩んできたが、今年1月から神奈川県内のスーパーの経営管理部門へ出向している。

「初めの2週間は店舗の総菜部門で、お好み焼きを焼きました。これまでの仕事とはだいぶ違いましたが、単純に小売業って面白いと思った」と話す浜野さん。今でも新店オープンのたびに、販促の福引などを手伝っているが、その裏で、本格的な管理会計を導入するという大きなミッションを出向先企業から託されている。

銀行から企業への“お付き合い”の出向は年々減り続けている。一方、事業承継や上場準備業務などを担える専門人材は多くの企業で不足している。このスーパーは成長加速へ向け、日次ベースの業績管理を導入する必要に迫られていたが、社内に人材はいないため取引先の横浜銀行へ支援を求めた。