先月、ドイツからの留学生フェイとプロムに着ていくドレスを選びに行った

私たち夫婦に子どもはいないのだが、昨年8月、ドイツからの交換留学生として15歳の女子高校生・フェイがわが家にやってきた。 

期間限定でティーンエージャーの親役を務めるにはどうすべきか。私も夫も高校時代は、都心から離れた郊外で暮らしていたため、今どきのサンフランシスコの高校生活はまるで想像がつかなかった。

事前には、週末はいつもより遅くまで眠っているとか、好きな本は『ハリー・ポッター』であるとかしか知らず、性格やこれまでのしつけなどはわからなかった。

フェイとの生活が始まる前、夫とは週末の門限や、彼氏ができたときのデートの決まり事、飲酒や薬物についての伝え方などあらゆることを話し合った。

最も頭を抱えたのは想定外のことだった。わが家に来たばかりのよそよそしい雰囲気も抜けないある日、へそ出しルックで高校に出掛けようとしていたのだ。露出度の高い服装は校則違反であり、また彼女の高校は都心の少し治安の悪い場所にある。にもかかわらず、ドイツの小さな町で育ったフェイは無頓着にブラウスを着ていた。

気づかないふりをしようかと思ったが、何も言わずにはいられなかった。フェイはすぐに違う服に着替えて出発したが、私はふと考え込んでしまった。フェイに着替えてほしいと思った本当の理由を、うまく言葉にできなかったのだ。

そこで私は友人にフェイスブックで意見を求めた。すると大量のコメントが寄せられた。多くは西海岸に住む大卒の女友達からだ。

「子どもの服装に親が口出しする権利はない」「もし服装で人格が判断されるというのなら、問題があるのは服装で人を判断しようとする側だ」との内容だ。「自分のことは自分で決め、失敗しても許してやるべき」との意見もあり、夫もこうした考えだった。

ある女友達は「レイプ事件と服装との相関関係を統計で示せるのか」「レイプのリスクを冒していると批判されること自体が間違いだ」と妙に突っかかってきた。

この件で私が「炎上」を招いたのは確かだった。米国のリベラルな価値観について短期集中講座を受けているような気分にもなった。