三菱UFJフィナンシャル・グループ9896億円、三井住友フィナンシャルグループ7343億円、みずほフィナンシャルグループ5765億円──。

3メガバンクグループの2018年3月期の連結当期純利益額だ。みずほのみ前期比減益とはいえ、いずれも数千億円の利益をたたき出す。利益の規模だけを見るかぎり、銀行界が苦境に陥っているようには思えない。

しかし、決算会見に臨んだ各社トップの口からは、「苦悩するメガバンク」の姿がひしひしと伝わってくる。

「預貸金を中心とする旧来の商業銀行型ビジネスモデルでは、国内で成長を生むことはできない」

三菱UFJの平野信行社長がそう述べたかと思えば、三井住友の國部毅社長は「足元金利は下げ止まり、マイナス金利導入による減益幅は縮小すると見ているが、引き続き厳しい収益環境が続いていく」と述べた。

今年4月に就任したばかりのみずほの坂井辰史社長も「金融機関を取り巻く事業環境は、圧倒的なテクノロジーの進展により、数十年に一度のパラダイムシフトに直面している」と強調した。

実際、市場の評価は株価に表れている。下図のように、3メガグループ体制が誕生した2003年からの推移を見ると、日経平均株価が2.82倍なのに対し、三井住友が2.15倍、みずほが2.05倍。三菱UFJに至っては2倍にも満たない。