ふじおか・たかひろ●1954年生まれ。79年信州大学大学院精密工学専攻修了、トヨタ自動車工業(現トヨタ自動車)入社。2006年に同社常務役員。11年から現職。 (撮影:永谷正樹)

次世代技術の開発を強化 ベンチャー企業にも出資

昔はトヨタ自動車に素材や部品を売っていたらやっていけた。これからは違った世界に対して、幅広くものを考えないと生きていけない。クランクシャフトやコンロッドなどのエンジン部材が減っていく。それらに使う鋼材が減っていくことも目に見えている。何も手を打たなければ、ある程度の影響は避けられない。それでは生きていけないよ。

──では、どう対応しますか。

次世代のスマート分野に対応した開発力をつけていく。1月には専門部署「未来創生開発部」を新設した。兼務を含め約80人体制でEV(電気自動車)モーター用の磁石や電池材料、次世代インバーター部品などの開発を強化する。

注力している一つが(磁石を埋め込んだ道路をセンサーでたどる)自動運転向けの磁気マーカシステム。白線並みのコストで埋めることができ、すでにバスで実証実験が進んでいる。GPS(全地球測位システム)やカメラを使う自動運転の場合、悪天候時の作動が厳しいが、当社のシステムではその問題がない。欧州から引き合いがあり、手応えを感じている。

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