大経営者の祖父から受けた薫陶

テニス愛好者らしい小柄だががっちりした体躯とウイットに富む話し方は、経営者というよりスポーツマンのようだ。かつてMBA取得のため米国で最も厳しいといわれるペンシルベニア大学ウォートン・スクールで学び、米国人以外で初のコートマーシャル(クラス代表)になったという切れ者の姿はそこにはなかった。

「そもそも僕はそんな切れ者じゃない。ビジネススクールのときは勉強がつらくて、通学路の橋の上で毎日泣いていましたから。その分、ストレスに対する耐性はかなり強くなりましたね」(庸介)

京都大学を卒業しソニーに入社、その後マネックス証券に転籍。順風満帆なキャリアを歩んでいた庸介は、なぜ35歳で起業したのか。しかも当時、家庭も築いていた。

「政府や金融機関が『貯蓄から投資へ』と盛んに言っていますが、日本人にとって投資までのハードルはまだ高いのが現状。『投資の前段階でおカネとどう付き合えばいいかわからない』という人たちの悩みを解決したかった」(庸介)

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