本来の保険支給基準より大幅に緩い申請が常態化している整骨院・接骨院(写真提供:保険者機能を推進する会)

「長時間のデスクワークで腰痛がひどくなった」と来院の理由を伝えたら、どの程度の整骨院が正直に全額自己負担(自由診療)を求めてくるだろうか、試してみた。

柔道整復師(柔整師)という国家資格者が運営できる整骨院(接骨院も同内容)で使える公的保険の範囲は、実は想像されるよりもかなり狭い。捻挫、打撲、脱臼、骨折、挫傷という五つの外傷だけである。デスクワークで腰痛といった慢性疲労はもってのほかのはずだ。

東京都心と近郊で「各種保険取り扱い」を掲げる10カ所を任意で選び客として訪れた結果は、予想を裏切らず、保険適用を断わられたのはたった2カ所だった。うち1カ所は、この月末に閉院して定期診療を受けられないという理由だったので、実質は日本橋茅場町で訪れた1カ所だけである。

大半のところは、多くを語ることもなく健康保険証の提示を求めてきて、白紙のレセプト(公的保険に支給を申請する請求書)にサインだけ書かせた。そしてベッドに導くと、うつぶせに寝かせてマッサージを始め、最後に電気治療で終わるのが通常だった。大体どこもこの流れであるにもかかわらず、料金は1000〜3000円とまちまちで、なぜこの差が生じるかは大ざっぱなレシートの明細からは読み取れなかった。

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