(CORA / PIXTA)

科学的に厳密に評価すれば、がん検診に大きな問題があるのは明らかだ。

2016年1月、世界的に権威のある医学誌『英国医師会雑誌』に掲載された論文によると、各種のがん検診について調べたところ、総死亡率が減ることを証明した研究は一つもなかった。つまり現在のところ、がん検診によって長生きできることを示すエビデンス(科学的証拠)は一つもないのだ。

多くの人が有効だと信じ込んでいる乳がん検診(マンモグラフィー検査)一つとっても、ここ数年、欧米からは有効性(死亡率を減らせる効果)に疑問符がつく研究報告が相次いでいる。日本乳癌学会も15年の「乳癌診療ガイドライン」改定で、40代以上の乳がん検診の推奨度を「A」から「B」に格下げした。

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