3月期決算企業の決算発表が本格化。輸出産業は米中の経済拡大や円安が追い風となった(共同通信)

上場企業の約7割を占める3月期企業。5月7日から決算発表ラッシュが始まる。好調な米国・中国経済を追い風に業績が伸びた2017年度に対し、18年度はどうなるのか。『会社四季報』の業界担当記者が今期の業績を占った。

──製造業を支える機械業界は今期も好調なの?

工作機械担当 ファナックの17年度決算は3割増と絶好調。世界的に最新設備に置き換える更新需要が起きている。中国も人件費が高くなり、FA(工場の自動化)ラインを作る需要が高い。工作機械の3月の受注額は過去最高を10%以上も更新、業界筋さえ驚いていた。18年度も堅調だろう。

建設機械担当 コマツや日立建機は17年度は過去最高純益を更新した。18年度も中国でのインフラ投資拡大などで高い伸びが持続しており、鉱山向け機械も石炭など資源価格上昇に伴う需要増で拡大が続きそうだ。

開発費が重い自動車

──自動車はどう?

トヨタ担当 トヨタ自動車は17年度決算を5月9日に発表するけれど、営業利益は前期比1割増の2兆2000億円の見通し。ただ、2400億円の円安効果がなければ2期連続の営業減益だったかも。足元は円高だから、18年度の見通しは厳しい予想になるだろう。お家芸の原価改善ももちろん進めているが、新技術の開発費も重く、為替影響を吸収するのは簡単じゃない。車で言えば、18年末には売れ筋のSUV(スポーツ多目的車)「RAV4」が刷新される予定で、話題は集めるだろう。