3月23日深夜、韓国の検察は李明博(イミョンバク)元大統領の逮捕にふみきった。このニュースを聞いて抱いたのは、やはり、という感慨である。率直にいって既定路線、いかに事情に通じない外野席の筆者でも予想はついていた。

一年のうちに大統領経験者が二人逮捕される、というのは、世界でもあまり類をみない。権力闘争というには、露骨すぎる観もある。それでも朴槿恵(パククネ)前大統領の逮捕・起訴を果たした当局が、同じ保守派でなお無事でいる李元大統領を放って置くわけはなかった。

そのため李元大統領も、はじめは抵抗のかまえをみせた。しかし結局あきらめたのか、縛について収監され、あわせて国民にも謝罪している。

ポストの問題か

韓国の歴代大統領は、党派の左右を問わず、在任中は同じく罪を犯し、退任後は同じく終わりを全うしない。そうなると、個々人のせいではなく、むしろ就いた地位の問題に見えるのも、なるほど道理ではある。