ユーザーへの責任を痛感 日本の当局とも話し合う

最大で8700万人分のデータが外部に流出した、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)世界最大手のフェイスブック。4月10~11日には、同社のマーク・ザッカーバーグCEO(最高経営責任者)が米議会の公聴会に出席し、計10時間近くにわたって議員から500以上の質問を浴びせられた。

フェイスブックの月間利用者は全世界で21億人を超え、日本にも2800万人存在する。一連の問題を受け、フェイスブックはユーザーのデータをどのように保護していくのか。事件以降で初めて日本のメディアに登場する、情報管理部門の統括責任者であるロブ・シャーマン氏を直撃した。

Rob Sherman●コヴィントン&バーリング法律事務所を経て、フェイスブック入社。プライバシーなど公共政策問題に関する取り組みを統括。

──情報流出の発覚から約1カ月が経ちます。今回の問題の受け止め方と、フェイスブックとしての対応策を教えてください。

非常に大きな責任を感じている。フェイスブックのミッションは、人々にコミュニティを作る力を与え、世界のつながりをより密にしていくことだ。コミュニティにいるユーザーの情報を守ることが、われわれにとっていちばん重要だ。われわれはつねにコミュニティに対し責任を負っている、ということを再認識している。

人々の情報を保護するのは、最も重要なことだ。(データを不正利用したとされる英データ分析会社の)ケンブリッジ・アナリティカは、われわれの規定に違反していた。不正の温床となったクイズアプリ「thisisyourdigitallife」を開発した英ケンブリッジ大学の研究者アレクサンダー・コーガン氏は、ユーザーの同意なくデータを外部に提供していた。

アプリの調査を徹底 収集データの制限も

そこで私たちはいくつか対応を行った。一つはアプリの調査だ。2014年に外部のアプリ開発会社がアクセスできるデータを制限したが、それより前に大量の情報へアクセスしたことのあるアプリをすべて見つけ出し、外部へのデータ流出など疑わしい行動がなかったかを確認している。二つ目は、データの不正利用による影響を受けたユーザーへの通知だ。これは「thisisyourdigitallife」を介して自らのデータにアクセスされたユーザーも含まれる。

ほかにも、ユーザーがインストールしたアプリでも3カ月間利用されなければそのユーザーの情報にアプリ開発者がアクセスできなくなるようにした。また、ユーザーがアプリにログインするときにアプリ開発者が収集できるユーザーのデータもより制限した。