歴史の本質的な理解が問われる東京大学の日本史の入試問題(撮影:尾形文繁)

学生時代の歴史の試験問題というと、空欄の穴埋め形式で人名や年号を答える問題や、選択肢文の○×を選ぶ問題を、思い浮かべる方も多いでしょう。

しかし、東京大学の日本史の入試問題(以下「東大日本史」と略します)は、そうした〈重箱の隅をつつくような知識を問う〉という私たちの入試問題に対するイメージを、粉々に打ち砕きます。

論より証拠、問題1をご覧ください。「諸君が伊藤博文らの調査団に加わっていたと仮定し」という問い方からして、タダモノではありません。しかし、問われている内容は、明治政府が立憲制度の導入を急いだ理由を考えさせる、掛け値なしの本格派です。