イラスト:河南好美

日本の定年制度はいずれ消滅せざるをえない。なぜか。

政府・与党は現在、60〜70歳の公的年金の受給開始年齢を75歳まで延ばすことを検討している。これは年金が75歳までもらえなくなるという意味ではない。日本の公的年金は、60歳までの繰り上げ受給と70歳までの繰り下げ受給が可能で、この幅の中での受給開始年齢自由選択制となっている。

このとき平均余命まで生きた際の受給総額を均等にするため、繰り上げ・繰り下げ時の年金額は変動する。繰り下げでは受給を1年遅らせるごとに年金額が8.4%ずつ増え、70歳受給開始では65歳時の約1.4倍の年金額だ。政府・与党の議論のように75歳受給開始にすると、年金額は約1.8倍まで増える。

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