きたじま・つねよし●1959年生まれ。83年に流通経済大学卒業後、しまむら入社。西日本開発本部長などを経て、2009年取締役、15年専務に就任。18年2月から現職。(撮影:風間仁一郎)

物流体制や決済手法を決めてシステムを開発すると、自社EC(ネット通販)サイトの構築には3年程度かかる。それまでのつなぎとして、まずはECモールに出店する。商品数を絞り、PB(プライベートブランド)を中心に販売していく。体が不自由な人や、店舗がない地域の人は、店に来られない。働く女性は、来店頻度も限られる。ECはその補完材料になるだろう。

ただ、今のアパレルECの伸びは一時的ブームの側面もある。猫もしゃくしもECという具合に、各社が地方店を閉めている。「本当に大丈夫かい」というのが本音だ。

服を買うときに「見る、触る、着る」という行為は重要だ。衣料品市場でEC比率は、3割を超えないだろう。日本では人々が比較的狭い地域に住んでいるので、多くの手頃な商品がそろう店が近くにあれば、足を運んでもらえる。