徹底したローコストオペレーションを武器に、電力販売を急拡大させているパネイルの名越達彦社長(撮影:梅谷秀司)

新規参入企業の旋風 低炭素電力の販売も

省庁や地方自治体が使用する電力の入札で異変が起きている。2016年4月の電力小売り全面自由化を機に参入した無名の企業が次々と落札に成功。関西電力や東京電力エナジーパートナー(東電EP)などの大手電力会社を押しのけて、件数でトップクラスに躍り出ている。

下表は、株式会社うるるが運営する「入札情報速報サービスNJSS(エヌジェス)」のデータベースを基に、地方自治体の電力調達における企業別の落札件数を本誌が集計してランキングにしたものだ。公表情報を集めたものであるため、すべての案件を網羅できているわけではないが、全国的な傾向がわかる。

ここで目を見張るのがパネイルの躍進ぶりだ。17年4~12月実績首位のF-Powerは、東証1部上場のエフオンから分割され創設された新電力会社だが、それに次ぐ2位につけている。

パネイルは、オンラインゲーム大手DeNA出身の名越達彦社長が設立した新電力会社(本社は東京・千代田区)。2年前に電力ビジネスに参入し急成長している。NJSSのデータによれば、17年4~12月の省庁の入札でも、東電EP(138件)に続く2位(132件)。国土交通省や国立病院機構など大口契約を獲得している。