皇明グループの黄鳴氏は「太陽光発電の父」として中国で著名な経営者(写真は2010年、右が黄氏)(Imaginechina/時事通信フォト)

第13期全国人民代表大会(全人代)の真っただ中でこの原稿を書いている。

大会の様子を伝える新聞紙面には「習一強」の文字が躍る。それを読んださまざまなメディアからの取材を受けていると、何やら「中国が北朝鮮みたいな国になっている」かのような受け止め方がされているのが理解できた。

確かに、習近平政権になってからの中国では、言論空間は顕著に狭隘になり、政治的には時代を逆行しているといえなくもない。

ただ、だからといって誰もが口を閉ざしおびえて暮らしているかといえば、そんなことはないのである。言論の引き締めを強める習近平指導部の選択は、むしろ具体的な危機感に裏打ちされているといって間違いない。

政治の不作為を訴え ネコをかんだネズミ

そのことを象徴する事件が起きたのは、今年2月14日の深夜のことである。