今までにない製品やサービスで、未知の市場を開拓する人がいる。イノベーターと呼ばれるこういった人たちを目の当たりにすると、誰もがこう思うものだ。「なぜ、あんなことができるんだろう? 私にもまねできるのだろうか?」──。

米マイクロソフトのテクニカルフェロー、アレックス・キップマン氏は、そうしたイノベーターの一人だ。キップマン氏が開発したゴーグル型のコンピュータ「HoloLens(ホロレンズ)」は、現実の視野に立体のホログラム映像を一体化させて表示することができるMR(複合現実)の端末。しかもホログラムをジェスチャーや声で動かすことができる。

パソコンであれスマートフォンであれ、従来のコンピュータには画面の大きさという制約があった。高性能のコンピュータを使えば自動車や航空機、建築物といった大きく複雑なものでも緻密にシミュレーションできる。だがシミュレーション映像を原寸大で現実空間に表示し、自在に動かすことは、今のところホロレンズでしかできない。

現実とデジタル空間の垣根をなくすという未来的な技術を生み出したのが、キップマン氏だ。ホロレンズ以前にも、身体の動きだけで操作できるゲームコントローラー「Kinect(キネクト)」を開発し、ギネスブック級のセールスを記録した。

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