ささき・とおる●2015年6月から現職。03年4月からJPモルガン・チェース銀行でFXストラテジストとして金融市場を調査・分析。その前は日本銀行に勤務、調査統計局などを経て、国際局(当時)為替課で為替市場介入を担当、ニューヨークで米国金融市場分析も担当した。(撮影:今 祥雄)

今年のドル円相場は年初1月8日に1ドル=113円台のピークをつけた後、円高ドル安基調が続いている。筆者は2018年のドル円相場は108〜115円のレンジ内で変動すると予想していたが、あっさり予想の下限を下回り、2月16日には105円台半ばまで下落してしまった。

この間の動きを大ざっぱに言えば、1月のドル円相場の下落は「ドル安」主導だった。ドルは主要通貨の中で圧倒的に最弱の通貨となり、円も下から4番目くらいに弱かった。一方、2月前半のドル円相場の下落は「円高」主導だ。円は主要通貨で独歩高となり、ドルは上から4番目くらいに強くなっている。興味深いことに、こうしたパターンは1年前とほぼ同じだ。

筆者は今回の円高も17年と同様、長期的なトレンドとはならず、いずれ円安方向に戻る可能性が高いと見ている。それはなぜか。