ごとう・むねとし●1975年生まれ、99年慶応義塾大学卒業後、マキタ入社。2013年取締役海外営業本部長を経て、17年6月から現職。現会長を務める後藤昌彦氏の長男。(撮影:梅谷秀司)

コードレス工具に手応え 園芸用品も国内外で成長

建築関係で使われることが多く、五輪に絡んだ再開発や新たな新幹線建設が追い風だった。国内売り上げについては、6期連続で過去最高を更新している。

製品面ではリチウムイオン電池を採用し、この10年ほどで工具のコードレス化を進めてきた効果が出た。今や売り上げ全体の約4割を充電式が占める。工事現場などで電源コードの取り回しが不要になり効率的。漏電や感電が防げるので、安全性も高まる。独自の制御技術で急速充電に対応しつつ、充電1回当たりの作業時間を延ばすため、パワーを出しても効率的に電力を使うモーターを開発した。

──チェーンソーや草刈り機などの園芸用機器も、エンジン式から充電式に切り替えています。

国内は地方の需要が活気づいたほか、オセアニアや欧州など海外での伸び率も高い。園芸用機器の売上高は全社の1割程度。10年後にはすべて充電式にして電動工具と半々の売り上げ構成にしたい。

国内では俳優の草刈正雄さんを起用したテレビCMを、欧州では5大サッカーリーグのスポンサー活動を展開した。(職人だけでなく)農家の女性や、欧米のファミリー層からも好評を得るなど、思わぬ反応もあった。

目下の課題は電池の調達だ。EV(電気自動車)シフトが進む自動車業界との取り合いになる。調達先と密に情報交換をしていく。