中国の「一帯一路」構想は、当初は地政学的な要因から中央アジアや西アジアが主な舞台になるとみられた。だが、最近はグローバルな経済戦略としての性格を強めてきた。その注目度は上がる一方だが、中国政府は陸海二つのルートがどこを通るのかをいまだ明確にしていない。世の中に流布している地図は、新華社や研究者が作成したものだけだ。

あえて詳細を明らかにしない「あいまい戦略」は、多くの国を引き付けるうえで有効だった。昨年5月の一帯一路ハイレベルフォーラム(首脳会議)には、南米のアルゼンチンやチリまで参加した。

原点は近隣外交の修復 TPPへの対抗も