週刊東洋経済 2018年3/3号
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上の地図を見ていただきたい。普段見慣れている北を上にした地図と違い、中国大陸を取り囲むように日本列島が連なり、まるで中国が太平洋に進出するのを阻むかのようだ。この地図が示すような、中国と周辺国との位置関係を理解できれば、中国が尖閣諸島の領有権を主張する理由もわかる。太平洋の権益に貪欲な中国にとって、尖閣沖は重要な海上ルートなのである。

昨年1月の米トランプ政権の誕生によって世界の秩序は一層、流動化・不安定化した。米政権は「米国ファースト」を掲げ、世界秩序の維持に関心を向けなくなった。TPP(環太平洋経済連携協定)からの脱退はその象徴だ。

他方、世界経済2位の大国である中国は、ユーラシア、そして太平洋諸国をカバーする「一帯一路」構想で新たな経済圏を作ろうとしているようにも見える。21世紀は太平洋を舞台に、米中の二つの大国が角逐する時代である。

米国によるグローバルガバナンスが弱まり、国家の外交・安全保障と地理との関係はより重要性を増している。不安定化する欧州や中東においても、同様だ。こうした視点に立ち、地政学を通じて国際社会を展望する。

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