福岡の夜の名物、博多の屋台。100軒を超える店がひしめき、観光客を魅了している(ペイレス / PIXTA)

九州を代表する街、福岡市が元気だ。1987年に119万人だった人口は、2017年12月時点で156万人にまで約3割増加。今や東京都区部、横浜市、大阪市、名古屋市、札幌市に次ぐ、日本で6番目に人口の多い街となっている。

人口の増加だけではない。「人の出入り」が活発な街でもある。本誌17年10月14日号に掲載した「新陳代謝のある街ない街」の人口1000人当たり人口流動数ランキングでも、福岡市は全国自治体の15位にランクインしている。16年には年間で10万8000人が流入し、10万1000人が流出したという。

アジア経済が急速に成長する中、福岡はアジアからのゲートウェーとして交通の要衝を占め、地政学的に優位な立地にある。それはアジア各都市への飛行時間(時間距離)で考えるとわかりやすい。東京からソウルへは航空便で2時間20分かかるのに対し、福岡からソウルへは1時間30分。これは福岡から東京へ飛ぶのと同じ時間距離である。同じく上海へも、東京からは3時間25分かかるのに対し、福岡からは1時間45分で到着できる。国際的なビジネスのための立地は、福岡が東京に対して優位なのである。