過日、東京は駒込、六義園(りくぎえん)の近くにある東洋文庫を訪れた。ここはおよそ百年前、G.E.モリソンという人物の蔵書コレクションを中核にできあがった東洋学専門の研究図書館である。

専門の関係で、この施設とのつき合いは、かれこれ足かけ三十年以上。けれども今回は、まったくの観光・見物であった。純然たる物見遊山は、おそらく初めての経験である。

はじめて訪れた時から、世界屈指の規模を誇る図書館だった。くわえて現在は、改築を経て装いを一新、ミュージアムも兼ねている。おかげで専門の研究では意識していなかったことに、あらためて気づかされる訪問になった。