イラスト:平戸三平

介護離職|まずは仕事と介護の両立を考える

高齢化が進む日本で深刻な社会問題となっている介護。近親者の介護により就業困難となった介護離職者は、年間約10万人いる。

三菱UFJリサーチ&コンサルティングの調査(2013年)によれば、40〜50代の就労者(男性正社員)で、介護の必要な親がいる割合は28.9%。その約半分の14.4%が、実際に親の介護を担っている。25年には団塊の世代が75歳以上の後期高齢者になり、要介護者の全体数は今後さらに増えるとみられる。一方、企業に相談することなく介護離職をした人は、9割近くに及ぶ。「会社に迷惑をかけたくない」と、1人で抱え込んでしまうケースだ。

介護しながら働ける職場へ転職しようにも、なかなか難しいのが現実だ。明治安田生活福祉研究所と公益財団法人ダイヤ高齢社会研究財団の共同調査によると、介護転職で正社員として就職できたケースはおよそ3人に1人。年収は男性の場合、平均で約4割減少する。高齢でキャリアにブランクができると、そもそも再就職が困難なケースも多い。