大山健太郎社長は19歳のときに父が急逝。プラスチック加工の大山ブロー工業(現アイリスオーヤマ)を継いだ(撮影:梅谷秀司)

園芸商品やLED照明など幅広い種類の商品を製造・販売するアイリスオーヤマ。年間1000品目もの新商品を世に出す。創業家の大山健太郎社長(72)が今年7月に会長に退き、後任には長男の晃弘取締役(39)が就く。社長交代は53年ぶり。なぜこのタイミングなのか。大山社長に聞いた。

──自身の著書には75歳で社長を退く方針を記していましたが、予定より2〜3年早い退任となります。

成長に向けた道筋が見えてきたことが大きい。国内は製造・販売の仕組みが確立し、組織もしっかりしてきた。海外も米国や中国を中心に積極投資を続けている。当社は今年創業60周年で、新社長は4月に40歳になる。切りがよく、いいタイミングだと判断した。

社内からは寂しいという声も聞かれたが、引退するわけではない。私自身は会長として、長期的視点に立った戦略の策定や、新事業の創出に専念していく。