有料会員限定

川喜田二郎の発想法で表現法を学ぶ(8) メモを取る前の記憶力も表現法につながる

✎ 1〜 ✎ 148 ✎ 149 ✎ 150 ✎ 最新
拡大
縮小

去年、筆者の手元に、東京地方検察庁特別捜査部から「ガサ物」(押収品)が還付された。家宅捜索でノート、書類、名刺、コンピュータなどを押収されたのが2002年5月14日なので、還付まで15年かかったわけだ。その中には、モスクワの日本大使館や外務本省の国際情報局で勤務していたときのメモが入っていた。

筆者は基本的に大学ノートにメモをしている。モスクワではロシア(ソ連)製のA4判ノート、東京ではB5判ノートにメモをしていた。モスクワでは、通常は中国製万年筆「英雄(ヒーロー)」(パーカー51に似ている)を用いていたが、冬季は屋外でインクが凍ってしまい書けなくなるので、日本製のボールペンを用いていた。もっともボールペンでも、マイナス10度を下るとインクに粘りが出てきて、すらすらと書けなくなる。ロシア人は、厳冬期の屋外では鉛筆を使ってメモを取ることが多かった。それを見て、筆者も、ときどき鉛筆を使うようにした。

関連記事
トピックボードAD
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT
有料法人プランのご案内