今年最大の政治イベントである議会の中間選挙。全議席が改選となる下院では共和党が劣勢に立つ(ロイター/アフロ)

2018年の米国で最大の政治イベントは、11月6日に投開票となる議会の中間選挙だ。選挙の焦点は、共和党が多数党の地位を維持できるかどうかに絞られた。

全議席が改選となる下院では、共和党の劣勢が鮮明である。オンライン賭けサイト「プレディクトイット」では、17年12月ごろから、下院共和党の多数党陥落を予想する割合が60%を上回り続けている。

そもそも下院共和党は戦う前から危険水域にある。過去の選挙結果からいっても、大統領就任後の最初の中間選挙では大統領の政党が敗北する傾向にあるからだ。今回は24議席減で多数党交代となるが、第2次世界大戦後の実績を平均すると、大統領の政党は29議席を失っている。

追い打ちをかけるのがトランプ大統領の低支持率である。経験則では、大統領の支持率が低いほど失う議席は多い。過去の傾向どおりなら、下院の多数党維持には50%台後半の支持率がいる。昨年のように40%を割り込む支持率では、50議席以上を失う計算になる。

沈みかけた船から逃げ出そうというのか、下院共和党では引退を表明する議員が例年よりも多く、1月末までに引退を表明した議員は早くも20人を超えている。知事選挙への転出などを含め、下院共和党は30以上の空席を守る必要がある。米国の選挙は現職優位の傾向が強いため、劣勢の下院共和党にとって、現職の大量流失はあまりにも痛い。