CSR(企業の社会的責任)調査を東洋経済新報社は2005年から毎年実施している。「信頼される会社」を発掘することが目的だ。その調査をベースに、財務面と併せて作成したのがCSR企業ランキング。第12回となる今回の1位は通信大手のNTTドコモだ。4年ぶり、2回目の1位となった。

4部門の総合評価で順位付けをしているが(詳細は文末「CSR企業ランキングとは?」参照)、NTTドコモはそのうち3部門(人材活用5位、企業統治+社会性4位、財務5位)で5位以内の高評価だった(環境は82位)。

社会のインフラを担う企業として災害時などの危機管理体制を強化。社内外に設置されたコンプライアンス相談窓口は通報者が不利益を被らないよう徹底している。相談(通報)件数は14年度94件、15年度83件、16年度111件と増加傾向にあり、通報しやすい環境が整ってきている。また、ICTブイ(上写真)を漁場に設置し、離れた場所から水温や塩分濃度といった海洋データを集めて漁場管理できるサービスを提供。本業の通信事業を活用して、課題解決ビジネスに積極的に取り組んでいる。

2位も同じく通信大手のKDDI。昨年3位から上昇した。人材活用12位、環境28位、企業統治+社会性4位、財務8位とバランスよく得点したが、わずかの差で2位となった。環境分野では、インドの絶滅危惧種ガンジスカワイルカ保護を東京大学、九州工業大学と協同実施。生態観測に用いる音響観測装置や技術を提供している。社会貢献の取り組みも幅広く、企業統治+社会性の評価が高かった。

KDDIが東京大学、九州工業大学と協同で行うインドの絶滅危惧種ガンジスカワイルカの保護

3位は昨年2位から一つ順位を下げたブリヂストン。人材活用46位、環境3位、企業統治+社会性8位、財務7位と、環境を中心に高い評価となった。

ブリヂストンが琵琶湖の水環境保全の1つとして行う、淡水魚カワバタモロコの繁殖研究支援
アクセスランキング バックナンバー一覧 TOP