川喜田二郎氏は、観察に当たっては、(1)類型的行動、(2)状況、(3)主体、(4)対象、(5)手段方法、(6)目的、(7)結果という七つの着眼点があるという。前回(1)~(4)まで説明したので、続きを記す。

〈第五は「手段方法」。すなわち「いかなる手段方法によって」という点をあきらかにしなければならない。第六は「目的」である。すなわち「なんのために?」である。第七は「結果」である。すなわち「その結果どういうことになったか?」ということである。和解する目的で話しあったが、結果は決裂であったなどということがあるから、目的と結果とはかならずしも一致しない。〉(川喜田二郎『発想法 改版』中公新書、2017年、39ページ)

それでは、具体的な問題に即して考えてみよう。すでに起きたことの観察だけでなく、現在進行中の出来事、今後の状況を予測する際の着眼点としてもこの七つは重要だ。現下、国際社会の重要懸案である米国の対北朝鮮関係については、以下のようになる。

(1)の類型について、これは国際関係だ。さらに細分化するならば、2国間関係だ。

(2)の状況は、北朝鮮の核兵器と弾道ミサイル開発に伴う大量破壊兵器拡散の危機があるということだ。

(3)の主体は、米国もしくはトランプ米大統領だ。

(4)の対象は、北朝鮮もしくは金正恩(キムジョンウン)・朝鮮労働党委員長だ。

(5)の手段方法については、いくつかの種類があるが、大きく分けて軍事的解決と非軍事的解決になる。

(6)の目的は、北朝鮮の脅威の極小化だ。

(7)の結果は、(5)の手段方法によって異なる。