研究室は大規模、設備は最新鋭、教員の授業負担も少ない、さらにブランド力抜群で研究資金も集めやすい。そんなトップ大学が論文を量産できるのは当然のことだろう。しかし、そんな勝ち組ではない中堅国立大学の中にも、資金不足にめげず研究成果を上げる教員がいる。

本誌は「研究資金の効率性」を見てみた。研究費1億円当たりでどれだけの論文を生産できているのかを、科学分野の国際的論文の多い国立大学上位50校を抜き出して比較したのが記事下表である。

カネも時間もない中で奮闘する埼玉大学

一目でわかるのは、郊外や地方に立地する中堅国立大学の奮闘である。特に首位となった埼玉大学には目を見張る。研究者の教育負担を表す教員1人当たり学生数は18.1人と50校中ワースト。研究費は、総額でも教員1人当たりで見ても下位であり、時間もカネもない。にもかかわらず多量の論文を生産する。

質も伴っている。本表には記載していないが、論文全体に占める高被引用論文(引用トップ1%)の割合は約1.1%。これは全国首位の東京大学(1.6%)には及ばないが東京工業大学や東北大学と同等である。

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