会見に臨んだ白石達社長。談合防止プログラムは「100%達成できていると信じている」(撮影:梅谷秀司)

頭を下げることもなく、時折余裕すら感じさせる社長交代会見だった。

大手ゼネコンの大林組は1月23日、白石達社長が3月1日付で辞任する人事を発表した。

大林組が会見直前に公表したリリースには、社長交代の理由として、昨年末に浮上したリニア中央新幹線工事の談合疑惑をめぐる捜査が挙げられていた。前日は公正取引委員会に対する課徴金減免の申請期日。同社は談合の事実を認め、減免を申請したといわれており、多くのメディアが「引責辞任」と書き立てた。

ところが、会見での白石社長はそのような様子をまったく見せなかった。辞任の理由はあくまで「経営体制の刷新」。自身の責任については「世間をお騒がせしたことをお詫びしたい」と語ったものの、「引責か」という記者の質問には最後まで言葉を濁した。