米ニューヨーク州のトランプタワー前では1月19日、侮辱発言に抗議するデモが行われた(ロイター/アフロ)

トランプ大統領の本質は「エンターテイナー」であるというのが筆者のかねての持論である。

2018年も年頭から目まぐるしい政治ショーが展開している。政権の内幕を描いた暴露本『炎と怒り』が出版され、大統領の長男、ドナルド・トランプ・ジュニアを批判したバノン元大統領首席戦略官とトランプ大統領が、非難の応酬の末に決別したことが話題となった。

しかしこの出来事がすでに過去のものに感じられるほど、トランプ大統領の「肥だめ」(shithole)発言は物議を醸している。トランプ大統領は1月11日、議会と移民政策を話し合う会合で、永住権の抽選プログラムへの申請者が多いアフリカ諸国やハイチからの移民について、「なぜ肥だめのような国の出身者を来させたいのか。ノルウェーのような国の人々を受け入れるべきだ」と議員に話したことが報道され、「炎上」した。

ただトランプ大統領自身は、確かにひどい言い方はしたが、「肥だめ」とは言っていないと否定している。それに同調する共和党議員もいるが、多くの出席者は多少の違いはあれど、発言のニュアンスは事実だと考えているようだ。

ちなみに「shithole」という俗語は、そのものずばりの「肥だめ」や「便所」ではなく、「劣悪な場所」という意味のようである。もちろん、だからといってアフリカ諸国やハイチへの大きな侮辱であることは変わらない。