有料会員限定

仮想通貨長者も登場 のめり込む個人投資家 »»Part1 渦巻く欲望

✎ 1〜 ✎ 13 ✎ 14 ✎ 15 ✎ 16
拡大
縮小

大ブームの知られざる実態

2017年の1年間で、仮想通貨の代表格であるビットコイン(BTC)の価格は一時20倍超まで高騰した。足元では各国の規制強化に向けた動きを受けて下落したものの、昨年の上昇相場で売り抜け、仮想通貨長者にのし上がった人もいる。

仮想通貨はその名称に「通貨」という言葉が含まれるが、激しい値動きばかりが注目されており、もはや投資や投機の対象になっている。国内の取引所によれば、利用者は20~40代の男性サラリーマンが多いという。彼らはどのように仮想通貨に投資をしているのか。その実態に迫った。

Case 1. 仮想通貨を始めてすぐに会社を辞めた

「会社は去年10月に辞めました。今は仮想通貨取引が生活の中心になっています」

埼玉県に住む元自動車関連メーカー技術者の中西幸広さん(仮名・29)はそう語る。仮想通貨投資に目覚めたのは昨年6月のこと。興味を持ったきっかけは、IT企業に勤める妻から仮想通貨の話を聞いたことだった。「最初に取引所に入金したのは600万円。思い切った額だけど、いろいろ調べていくうちに『これは儲かる』という予感が強くなった」。

関連記事
トピックボードAD
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT
有料法人プランのご案内