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安倍政権を待つ試練 2度目の戌年

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1月5日、時事通信社グループ主催の新年互礼会で壇上に立つ安倍首相(共同通信)

今年の干支は戌、去年は酉(とり)であった。1月5日、毎年恒例の時事通信社グループ主催の新年互礼会で、安倍晋三首相が壇上に立った。1年前のスピーチを持ち出し、「去年、ここで小泉純一郎首相の2005年の郵政解散、1969年の佐藤栄作首相が沖縄返還を控えた解散も酉年だったという話をした。衆議院解散を事前予告したのに、突然の解散とか大義がないと言われた」と、去年10月の大勝した総選挙を思い浮かべながら得意満面で語った。

確かに酉年は衆議院解散の年で、過去5回の酉年のうち、17年9月、05年8月、93年6月(宮澤喜一内閣)、69年11月と、4回が解散・総選挙の年だった。

戦後最初の酉年は45年で、8月に日本は敗戦となった。93年のように、自民党結党後、初めての政権交代が実現し、非自民8党派連立の細川護煕内閣が誕生するという大激動も発生した。

翌年の戌年はどうか。政治では、46年は吉田茂首相の登場(5月)と現憲法公布(11月)、58年は岸信介内閣での解散(4月)、70年は日米安全保障条約の自動延長(6月)、82年は中曽根康弘首相就任(11月)、94年は自民党の与党復帰(6月)、06年は小泉首相退陣と第1次安倍内閣発足(9月)などが大きな出来事だった。

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