「石川県野々市(ののいち)市」と聞き、すぐ場所をイメージできる日本人は少数だろう。野々市市は石川県金沢市の西に隣接し、面積約13平方キロメートル、人口5.2万人の小さな街。県内11番目の市として2011年に誕生した。

多くの市がそうであるような、自治体同士が平成の大合併を重ねて作り上げた「はりぼて的な市」ではない。野々市市は金沢市との合併話に目もくれず、自らの人口増により人口5万人の条件を満たし、市に「昇格」した希有な例として注目されている。

本誌特集「地価崩壊が来る」(17年10月14日号)の「新陳代謝のある街ない街」ランキングにおいても、野々市市は首都圏の街に続き、20位に位置している。その結果に「野々市とはどこか、なぜなのか?」といった疑問を抱いた読者も多かったに違いない。