この冬、インフルエンザワクチンが不足するのではとひと騒動があった。現在は充足しているが、ワクチンには間違った風説も多い。正しい知識と適切な対処法を、大曲貴夫・国立国際医療研究センター病院副院長に聞いた。

おおまがり・のりお●1971年生まれ。佐賀医大卒。医学博士。聖路加国際病院、静岡がんセンターなどを経て国立国際医療研究センターに。同センターの国際感染症センター長も兼ねる。(撮影:梅谷秀司)

──ワクチン不足はなぜ起きたのですか?

インフルエンザワクチンは、毎年WHO(世界保健機関)の方針を参考にして、国立感染症研究所がワクチンに使う型と株を決める。今季は製造過程で問題が生じ、臨床現場に行き渡るのに時間がかかった。最終的には昨年の使用量とあまり変わらない量が確保される見込みだったのだが、情報がうまく伝わらなかったようだ。

──1月以降のこれからでも予防接種を受けたほうがいいですか?