アフラックの医長として日本のがん保険普及に大きな影響を与えてきた保険医学総合研究所の佐々木光信社長に聞いた。

ささき・みつのぶ●慶応義塾大学医学部卒。膀胱がんの研究で学位取得。医療機関勤務を経て千代田生命保険で医務部長。2001年アメリカンファミリー生命保険で医務部部長。(撮影:梅谷秀司)

──かつては対象外だった上皮内新生物も保障するがん保険が増えてきました。ところが上皮内は悪性新生物ではありませんね。

上皮内新生物と悪性新生物とではリスクが違います。端的に言えば、上皮内での死亡例は医療ミスか浸潤がんの登録ミスを除けば実質皆無でしょう。本当のがんは、患者の約半数は死亡します。

リスクが違うことをきちんと顧客に説明して契約を取っているかどうかが大事です。上皮内も保障するという保障の広さを強調する一方で、上皮内と悪性新生物のリスクの違いを説明していなければ、それは不誠実な売り方です。

──上皮内も保障するようになったことによるデメリットは何でしょうか。