タワマンが林立する豊洲。移設問題で揺れた新市場(手前)は今秋開場を予定している(ニングル / PIXTA〈ピクスタ〉)

タワーマンション(タワマン)という言葉が頻繁に使われだしたのは、いつ頃だろうか。実は「タワマン」という言葉の定義は存在しない。不動産経済研究所は20階建て以上のマンションを「超高層マンション」としてデータ集計を行っており、この定義を使えば、2004〜16年に首都圏(1都3県)で供給されたタワマンは573棟17万7850戸に及ぶ。同期間に供給されたマンション戸数の実に4戸に1戸がタワマンということになる。

タワマンと聞いて真っ先に思い浮かぶのが東京湾岸エリアだろう。その中でもタワマンが林立するイメージが強いのは江東区豊洲だ。

豊洲は1923年の関東大震災後、がれきを処理するために埋め立てられたエリアである。その後、昨今の豊洲新市場問題でも話題に上った東京ガスの工場など、多くの工場や倉庫が立地した。97年の大都市法改正に伴う容積率の引き上げや円高を背景に工場が海外に移転したことで、「タワマンの街」へと変貌を遂げた。