新千歳空港そばにあるカルビーの北海道工場にて、2017年8月に稼働したシリアル食品「フルグラ」の生産ラインが早くもフル操業で大忙しだ。使用している原料など中身自体は他工場のものと同じだが、製品パッケージには大きな文字で「北海道製造」と書かれている。実はこの“北海道産フルグラ”は当面、国内で流通することはない。生産された全量が中国の消費者に届けられるのだ。

ポテトチップスをはじめとするスナック菓子を主力とするカルビーにあって、近年成長著しいのがフルグラだ。オーツ麦やライ麦などの穀物にナッツ、シロップを混ぜて焼いた「グラノーラ」と呼ばれる種類のシリアルで、香ばしさとザクザクとした歯応えが大きな特徴。ここ数年間、毎年3割超のペースで販売が伸びている。今年度の製品売上高は300億円突破が確実だ。

カルビーは今、同事業の成長を一段と加速すべく、膨大な胃袋を抱える中国市場にも販路を広げようと動いている。そのために北海道で新ラインを稼働させた。17年夏からインターネット通販経由で中国の消費者への販売を始め、好調な売れ行きを見せている。