完全栄養食

気鋭のベンチャーから、健康を意識した未来の食品やスポーツが続々と生まれている。

その一つが、「完全栄養食」。1食に必要な栄養素を一つの食品だけで摂取できる、次世代の食品だ。食品ベンチャーのコンプは水で溶かして飲む粉末型の完全栄養食「COMPパウダー」を2016年に発売した。

ベースフードのパスタとコンプのグミ。製品を用いたレシピもネットで公開している

同社は、厚生労働省の基準に基づき、商品開発を行っている。「健康に不可欠な必須栄養素(必須アミノ酸、ビタミンなど)とカロリーをバランスよく配合した。サプリは一部の栄養を補完するだけだが、COMPはすべてを補うことができる」(コンプ代表の鈴木優太氏)。実際に試すと、豆乳風味で飲みやすく腹もちもいい。

エンジニアや研究者など多忙で食生活が乱れがちな20~30代の男性が主な利用者。昨年7月には大手メーカーと連携し携帯可能なグミタイプも投入した。今後はほかの製品も展開予定だ。

同じく食品ベンチャーのベースフードは、10種類以上の栄養豊富な食品を組み合わせた完全栄養食「ベースパスタ」の販売を昨年2月に開始。一躍、アマゾンの食品カテゴリーでトップになった。

代表の橋本舜氏は「主食のパスタを完全栄養化したことで、毎日食べられる」と話す。味はそばに近く、好みのパスタソースと組み合わせることで味のアレンジが利き、飽きにくいのが特長だ。購入層は男女半々で、年齢も幅広い。

今後はラーメンやパンなどほかの主食でも展開予定。今年3月には米国のサンフランシスコでも販売をスタートする。

培養肉

2030年には培養肉が食卓に?

完全栄養食よりもさらに未来の食べ物を創り出そうというプロジェクトがある。牛の細胞を試験管などで培養して作る「培養肉」だ。