現代人が日常的に使うようになった健康食品だが、なぜこんなにも商品数が増え、情報が氾濫するようになったのか。ここでは正しい情報の見極め方と健康食品との付き合い方を紹介したい。

そもそも食品の持つ薬理的効果が注目されるようになった原点に、日本で1980年代に発足した文部省(当時)の研究班が、世界で初めて提言した食品機能論がある。

その中で、食品の栄養面(生きていくうえで必要な栄養素やカロリーを提供する機能)での一次機能、感覚面(味・香りなどの感覚にかかわり、おいしいと感じさせる機能)での二次機能に加えて、体調を調節する生体防御・制御面での三次機能を規定した。

すなわち、食品には、体調のリズム調整や疾病予防、疾病回復、老化防止などの健康を維持する体調調整機能があると提唱された。また近年、過剰な栄養摂取状況や偏った食生活が生活習慣病などの一因となっていることが疫学研究から明らかとなってきている。適切な情報提供の下、消費者自らが健康食品を選択するために、「特定保健用食品(トクホ)」や「機能性表示食品」に関する制度が国によって定められることになった。

これは同時に、消費者にとっては、食品の機能性に関する情報を批判的に吟味し、自身の生活に取り入れるか否かを判断する情報リテラシーを習得し向上させることが求められていることを意味する。

過大な効果をうたったニセ広告が氾濫

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