野村証券副社長、産業再生機構社長、東京証券取引所社長と、証券界の第一線を走り続けた男が見た平成の熱狂と混沌──。

さいとう・あつし●1963年慶応義塾大学卒業、野村証券入社。95年副社長。2003年に産業再生機構社長。07年に東京証券取引所社長。17年から日本野球機構会長。(撮影:尾形文繁)

平成は株式市場の天井で始まった。そこからは知ってのとおり滑り台を滑り下りるが如くだったけれど、当時はそんなことを知る由もなく、それは明るいものだった。

朝起きたら、「今日も頑張るぞ、それいけー」という具合だ。皆ただ今日を生きていた。