有料会員限定

相次ぐ米国セクハラ告発 “沈黙"破った人々の本音 それでも氷山の一角

拡大
縮小

ネット上に拡散した「#MeToo」の文字。企業はもうセクハラを無視できない。

12月9日、米国ニューヨークではセクハラ被害を訴える大規模なデモが行われた(ZUMA Press/アフロ)

米国で、セクシャルハラスメントの告発が急速に広がっている。

2016年7月、米テレビ局・FOXニュースのロジャー・エイルズCEOが、元キャスターの女性からセクハラで提訴され辞任したのを皮切りに、さまざまな業界でセクハラ疑惑が相次ぎ浮上した。

大きな注目を集めたのが、ライドシェアを手掛ける米ウーバー・テクノロジーズでの出来事だ。同社のエンジニアだったスーザン・ファウラー氏が、自身のブログで、上司からのセクハラやそれを放置した人事部について暴露。17年6月にはセクハラ問題などの責任を取り、CEOが辞任した。

そうした中、米『タイム』誌が「今年の人」にセクハラ行為を告発した「サイレンスブレーカーズ」(沈黙を破った人たち)を選び、話題となっている。

同誌12月18日号の表紙(下写真)には、先述のファウラー氏が登場。ほかにも、ハリウッドの大物映画プロデューサー、ハーベイ・ワインスタイン氏のセクハラを告発した女優のアシュレイ・ジャッド氏、セクハラ被害の共有を促す「#MeToo」運動を始めたタラナ・バーク氏、セクハラでラジオDJを訴えた人気歌手のテイラー・スウィフト氏などが並んだ。

関連記事
トピックボードAD
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT
有料法人プランのご案内