最近では「リスクマネジメント」という言葉が一般的に使われるようになり、その発想をありがたがっている人も少なくないようだ。しかし、これは誰でもごく自然に当たり前のこととして行っており、「PDCAサイクル」と同様、ネーミングがうまくいっただけの話である。

だが、かく言う私は、このリスクマネジメントが苦手で、非常に難しいものだと思っている。

「子供たちに、体重が足の裏にかかっていない状態での身体操法を体験させるために、逆立ちを練習させようと思います」

「それには絶対反対です。危険すぎます。逆立ちしている最中に、腕が体重に耐え切れず、顔面を強打する可能性が高いからです。そうなったら、自分の体重のすべてが不自然な形で頸椎(けいつい)にかかるわけですから、軽くて頸椎捻挫、ひどければ頸椎を傷つけかねません」