2017年1月、日本に初めて到着した米国シェールガス由来LNGの運搬船(中部電力・上越火力発電所)

液化天然ガス(LNG)の市場構造が大きく変わろうとしている。米国ではシェールガスの生産拡大を背景に、LNG輸出基地の完成が2019年にかけて相次ぐ。その生産能力は、年約6000万トン(稼働済みを含む)と、世界最大の輸出国であるカタール(年7962万トン/16年)に迫る。2000年代後半に始まった「シェール革命」の影響が、LNG輸出市場にも及ぼうとしている。

「米国のLNG基地稼働が世界市場に及ぼす影響は大きい」と話すのは、東京ガスの山田善久・原料部原料統括担当部長。「原油価格をベースにしたアジア市場とは異なる指標による取引が本格化する」からだ。