EUの盟主・マクロン大統領とメルケル首相の相性は抜群だが、国内に不満がくすぶる(ロイター/アフロ)

フランス大統領選挙で親欧州派のマクロン大統領が誕生し、排外主義やポピュリズム台頭の流れを断ち切ったとされる欧州。だが、政治不安は今も水面下で渦巻いている。

ドイツでは2017年10月の連邦議会選挙後の連立協議が決裂。再選挙や非多数派政権を回避するため、2大政党による大連立の復活が模索されている。

今回の選挙では、移民の受け入れに反対する極右政党が初めて議席を獲得し、2大政党の支持は第2次世界大戦後で最低にとどまった。難民危機を契機にドイツの有権者に変化が現れており、2大政党の接近で空いた政策空間を、極右と極左が奪っている。これまで数々の危機を救い、欧州安定の要とされるメルケル首相だが、国民からは「メルケル疲れ」の声も聞かれ始めた。