友田信男氏は大手信用情報機関で平成の約30数年間、企業の生き死にを見つめ続けてきた。

ともだ・のぶお●銀行勤務を経て1980年、東京商工リサーチ福岡支社入社。北九州支店長、取締役情報本部長などを経て2017年6月から常務取締役。(撮影:風間仁一郎)

平成の約30年間、日本経済は3回の不況と2回の景気拡大を経験した。前者はバブル崩壊と1990年代後半の金融危機、リーマンショックで、いざなぎ景気を超える景気拡大も2回あった。いずれも、かつてない不況と好景気だった。

昭和時代の不況は繊維、造船、鉄鋼といった衰退産業の構造改革を伴い、不況の後の景気拡大時に次の成長産業へつながっていった。しかし、平成の不況はそれぞれが深刻なものだったので、新産業が登場してもすぐ次の不況に見舞われ、新たな成長産業を見いだせなかった。