日本全体で働き手が減っている中、外食はコンビニエンスストアや運送業と並んで大きな打撃を受けている。時給があまり高くないこと、フレキシブルに働ける職場が外食以外にも増えたことなど、複合的な要因がある。

店頭の人員が不足している状況では、お客さんを呼ぶための宣伝や販促の施策を次々に打てない。時給を上げたり、求人を出したりする費用もかさむ。われわれの主力事業である販促支援が苦戦している背景には、こんな事情がある。

くぼ・せいいちろう●1945年東京生まれ。東京工業大学卒業。コンピュータ開発会社設立などを経て、96年に飲食店情報検索サイト「ぐるなび」を開設。2001年から現職。(撮影:梅谷秀司)

採用からIT化まで支援 少人数運営できる店作る

──挽回策はありますか。

今、力を入れているのが、POS(販売時点情報管理)システムなどの業務支援サービスだ。当社には日々飲食店を回る1000人規模の営業スタッフがいる。彼らを軸に、飲食店自身も気づいていない課題を掘り起こし、販促以外の分野での新サービス開発につなげている。

人員確保の面では、外国人も含めた採用支援サービスや、従業員満足度向上のためのリサーチサービスを始めた。長く“自前主義”でサービス開発をしてきたが、自社ノウハウだけで手が届かない分野は他社と積極的に提携していく。

──2017年10月からは予約受け付け・管理のIT化サービスの提供も始めました。